2016 年 10 月 29 日(土)に東京有明医療大学にてリオデジャネイロオリンピック日本代表チームトレー ナー4 名による公開講座「トレーナーから見たリオ・オリンピック・パラリンピック ~2020 年に向け て~」が開催されました。
本記事では 7 人制ラグビー男子日本代表トレーナーの古館 昌宏先生による活動報告をお伝えします。
古舘 昌宏 先生 プロフィール
- はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師
- 株式会社 リニアート
- 宇都宮大学卒業
- 花田学園 日本鍼灸理療専門学校 本科 2003 年度卒業
メディカルスタッフの構成
7 人制ラグビーは今回のリオ五輪大会から正式種目になりました。日本代表のメディカルスタッフはドクター1 名、トレーナーは自身を含めて 2 名の体制でした。
トレーナーは 2 名とも「はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師」、「日本体育協会公認アスレティックトレーナー」の資格を有していました。
大会までのサポート
2016 年 1 月から 8 月の大会までの間に日本代表は 170 日ほど活動しました。オリンピックで初の開催となるため、本大会へ向けてのシミュレーションを何度も繰り返しました。
会場までの移動時間、ロッカールームやウォーミングアップルームの広さを測り、実際の大会に近い状況を想定した合宿を繰り返しました。
試合中のサポート
7 人制ラグビーは 15 人制ラグビーに比べて試合時間も短く展開が速いため、外傷・障害に対する初期評価、応急処置を迅速に行うことが求められます。
終わりに
入念な準備をしてリオ五輪で「ベスト 4 進出」という結果を得られ、貴重な経験をさせていただきました。
一方で世界と肩を並べてメダル争いができるよう、次の東京大会に向けて今回の反省を活かして強化を図って行く必要があると思いました。